2025.02.25
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テント倉庫は、スピーディーに設置でき、コスト削減にもつながる便利な建築物です。さらに、移転や拡張がしやすい柔軟性から、多くの企業に選ばれています。
しかし、「テント倉庫は実用性重視で、デザインにはこだわれない」と思っていませんか? 実は、テント倉庫も工夫次第でおしゃれに仕上げることができます。
今回は、テント倉庫をスタイリッシュにするポイントを、メーカー視点で詳しく解説します。 施工事例もあわせて紹介するので、導入の参考にしてください。
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テント倉庫とは「鉄骨の骨組みをシート状の膜で覆い、屋根や壁にした建築物」です。シート倉庫やテントハウスとも呼ばれ、従来の建築工法よりも簡単な手順で設置できるため、物流や農業、工業など幅広い分野で活用できます。
テント倉庫の細かい基準は、国土交通省告示第667号で定められています。主な用途、形とサイズについて以下の項目から見ていきましょう。
テント倉庫の主な使用方法は、
などが挙げられます。
「テント倉庫」として建設する場合は、使用目的は倉庫に限られます。ただし、換気や消防設備など法律上の基準を満たせば、「スポーツ・イベント施設」や「工場の作業スペース」などの中で人が活動するための施設として、より幅広い用途で利用できます。
テント倉庫の設置基準を定める国土交通省告示第667号から、テント倉庫の形とサイズをご紹介します。
対象 | テント倉庫(1階建て) |
テント倉庫の規模 | 延べ床面積1,000㎡以下 |
高さ・間口の制限 | 軒高5m以下、間口30cm以下 |
壁面 | 壁が必要 |
屋根の形状 | 切妻・片流れ・円弧 |
テントの構造 | 骨組膜構造 |
テント倉庫には「シンプルな建物」「外観はどれも一緒」というイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、シートのカラーを変えるなどの方法で、おしゃれな外観にもできます。
次はおしゃれな倉庫を建設するメリットとして、
以上の5点を考えてみましょう。
おしゃれで明るいテント倉庫は、従業員の働く環境を快適にすることが大きなメリットです。
例えば、シートのカラーを工夫することで採光性を高め、内部を明るく保てます。さらに、デザイン性の高い倉庫は「整った職場」という印象を与え、従業員のモチベーション向上にもつながりやすいでしょう。
快適な環境は作業効率を上げるだけでなく、従業員の定着率向上にも貢献し、結果として企業の生産性向上につながる可能性もあります。
テント倉庫の外観を工夫することで、企業イメージの向上につながります。例えば、コーポレートカラーのシートを使用することで、視認性が上がり、ブランド認知度の向上も期待できるでしょう。テント倉庫のテント膜にはロゴ印刷も可能です。人通りの多い立地に建てるテント倉庫だと、一つの宣伝手段としての使い方もできます。
また、デザイン性の高い倉庫は取引先や来訪者に良い印象を与え、「この会社は先進的で信頼できる」と思わせる効果もあります。おしゃれな倉庫は、企業のこだわりや独自性を表現できるブランディングツールのひとつです。
テント倉庫は、従来工法に比べて施工期間が大幅に短縮できる点が大きなメリットです。基礎工事が最小限で済み、鉄骨フレームとシートの設置も短期間で完了するため、早期稼働が可能になります。
特に急ぎで倉庫が必要な場合や、繁忙期に向けて早く準備したい場合にテント倉庫は役立ちます。また、短工期は人件費の削減にもつながり、工事中の業務への影響も最小限に抑えられます。
テント倉庫は建築コストが抑えられるため、費用対効果の高い選択肢です。建築資材の使用量が少なく、工事期間が短縮されることで、施工費や人件費を大幅に削減できます。
そのため、「デザイン性を高めた倉庫」でも、従来の建築物より低コストで実現可能です。おしゃれなテント倉庫とは、コストと機能性などの見た目の両方を重視したい企業にとって、おすすめの選択肢です。
テント倉庫は、将来的な事業の変化に柔軟に対応できる「拡張性の高さ」も魅力です。必要に応じて増築や移設がしやすく、事業拡大に合わせて最適な倉庫スペースを確保できます。
また、解体や移設が容易なため、仮設施設としても活用可能です。デザイン性を持たせつつ、ビジネスの成長に応じた柔軟な運用ができるため、長期的に見てもコストパフォーマンスの高い選択肢となります。
テント倉庫は種類や仕様が多く、選び方で悩むこともあります。そこで、テント倉庫を選ぶ際のポイントを4つにまとめました。
1つずつチェックしていきましょう。
テント倉庫の使用用途は倉庫ですが、危険物や医薬品など、保管する物によっては法律上の基準や役所の許可が必要になります。
住んでいる地域によっても収納物の許可基準や申請方法は異なるため、テント倉庫を建設する前に確認しておきましょう。詳細について、専門の業者に相談することも可能です。
関連記事:危険物倉庫とは?基準や法令・取り扱える施設の種類について
地域の特性とは、「台風が多い地域」「臨海地帯(塩害を考慮する必要がある)」「積雪が多い」などです。この特性にあわせて、耐性のある構造を選ぶ必要があります。
たとえば雨が多い地域では、防水性の高いシートや排水機能を強化した設計が必要です。雪が多い地域だと、雪の重みに耐えられる耐雪仕様のフレームや、屋根の角度を工夫して雪下ろしの負担を軽減するといった工夫が求められるでしょう。
このように地域の特性に合った構造を選ぶことで、長く安全に使える倉庫になります。
テント倉庫を選ぶ際には、オプション機能の充実度も重要です。必要に応じて、換気扇や空調、照明、シャッター、警報装置などを追加できると、利便性と安全性が向上します。
また、おしゃれなテント倉庫を目指すなら、素材や形状、カラーバリエーションにも注目しましょう。会社のイメージに合ったデザインにすることで、ブランド力を高める効果も期待できます。
これらのオプションがどの程度対応できるかを事前に確認することで、ニーズに合わせた最適なテント倉庫を選ぶことができます。
信頼できる業者を選ぶことが、テント倉庫を長く安心して使うための重要なポイントです。
業者選びの際は、まず商品のバリエーションをチェックし、自社の用途に合う選択肢が豊富かを確認しましょう。また、施工実績が多い業者はノウハウがあり、適切な提案をしてくれる可能性が高くなります。
設計から施工までの提案力があるかどうかも重要です。施工後のメンテナンスやアフターサービスの充実度も確認し、長期的にサポートを受けられる業者を選びましょう。
実際におしゃれなテント倉庫を施工した事例を3つご紹介します。デザインの自由度の高さや、デザイン性がもたらす効果などを確認していきましょう。
テント倉庫の壁面にアートをプリントした、壁面アートのテント倉庫です。交通量の多い道路に出現する立地であり、アートがまちの魅力的な景観づくりに寄与しています。
スタイリッシュでシンプルなアートは企業の宣伝になるだけでなく、地域課題に取り組む膜構造の新たな可能性としても選択肢が広がります。
ボルダリングジム施設をテント建築で施工した事例です。バニラ色とブルゴーニュ色を使ったツートンカラーの外観は、遠くからでも目立ち、ボルダリングの持つ楽しさを表現しています。
ロゴマークを使用した個性的なデザインのテント建築は、地域になじみながらも、企業の持つユニークさをスタイリッシュに宣伝してくれます。
施工事例:ボルダリングジム施設を、テントで施工
「社名ロゴを入れたい」という要望のもと、建てられた機材補完用のテント倉庫です。壁面には社名ロゴとストライプデザインを施し、ブランド力の向上にもつながり建物内で働く従業員の満足度を高める効果も期待できます。
周囲の中で目立つだけでなく、さわやかで清潔感のある印象も受けるテント倉庫です。おしゃれな倉庫は使用用途だけでなく、付加価値も与えます。
施工事例:ブランド力の向上に繋がるロゴマーク入りのテント倉庫
テント倉庫はその特性上、機能性とデザイン性を両立できる、コストパフォーマンスにも優れた建築物です。色や形、全体のデザインやデザインが持つ効果を考慮することで、テント倉庫としての役割だけでなく企業の宣伝にもつながります。
ご紹介したように、テント倉庫・テント建築は可能性の幅が広く、さまざまなデザインを加えられます。山口産業では技術力を持って「おしゃれなテント倉庫」の実現に向けたサポートができるため、気になる方はぜひご相談ください。
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