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本プロジェクトは、株式会社オノコム様が設計・監理・施工を担当された、「日本初、3Dプリントコンクリート(3DCP)による基礎から2階建て構造体までを現場で一体印刷した住宅」です。
革新的な建築技術が用いられる中で、膜屋根に求められた要望は以下の点でした
• 唯一無二の建築デザイン:3DCP建築という形状の自由度が高い構造体 に、屋根として美しく適合し、意匠と機能が融合したデザインを実現すること。
• 自然光の利用:屋根に透光性を持たせ、トップライトとして機能させることで、室内全体に自然光を広げ、快適な空間を創出すること。
• 高い安全性:多層階建築 として、建築物として求められる強度と不燃性を担保すること。
当社は、膜構造の持つ柔軟性と機能性を最大限に活かし、最先端の建築技術を用いたこの歴史的なプロジェクトに貢献しました。
1. 3DCP建築の自由な形状に合わせた膜材の採用
◦ 膜材の特性である形状の自由度の高さ を活かし、国内初の3Dプリント2階建て住宅 という複雑で革新的な建屋形状に合わせて採用されました。
2. 自然光を優しく取り込むトップライト機能
◦ 屋根の一部に膜屋根を適用することで、透光性の高さがトップライトとして機能し、自然光が屋内に広がる空間を実現します。
◦ 膜素材は、影の少ない自然散乱光 を提供し、柔らかく均質な明るさで居住空間の快適性を高めます。
3. 高い安全性と建築強度を両立
◦ 使用した膜材は不燃/防炎膜材 であり、建築物の屋根に使用する建材として十分な強度と安全性が確保されています。
◦ 膜構造は軽量且つ強靭な構造であるため、大規模な大スパン構造にも対応しやすく、設計の自由度を大きく広げます。
今回のO-Houseプロジェクトは、日本の建築史における構造技術の歴史的転換点 となる、非常に意義深い案件でした。
この国内初の3DCPによる2階建て住宅 に、当社の膜屋根技術を組み込んでいただけたことを大変光栄に思います。
「膜構造物」の最大の強みは、軽くて柔らかい素材が実現する建築デザインの自由度 と、自然光を操る透光性です。
今回はこの特性が、最先端の3Dプリンティング技術が実現した複雑なデザインと、施主様が求める明るく快適な室内空間の実現に貢献しました。
当社はテント倉庫や大型膜構造物のメーカーとして、設計、製造、施工まで一貫した自社体制 を敷き、2,000棟以上の総実績 を持っています。
今後も、今回のO-Houseのように、誰もが挑戦しなかった新しいアイデア や、多雪地域の構造検討 など、困難なご要望にも積極的に挑み続けます。
膜屋根やファブリックファサード など、唯一無二の建築デザイン を実現したいお客様は、ぜひ当社にご相談ください。
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