ニュース|2025.11.14
この度、弊社が技術協力および構造設計で参画いたしました、九州大学岩元真明研究室(設計:岩元真明氏、金子真歩氏、道祖浩満氏、吉田一輝氏)によるプロジェクト「新嘗祭のテント」(熊本県南小国町)が、建築系メディア「architecturephoto.net」に掲載されました。

本プロジェクトは、豊作を願う祭りのために作られた一日限りの仮設建築であり、建築家より「資源循環と再利用の徹底」が強く求められました。建材を使い捨てにしないという思想のもと、以下のような画期的なリバーシブルデザインが実現しました。
このテントは、12軒の飲食スタンドが並ぶ「片流れテント」と、子どもたちが「木育ワークショップ」を楽しむ「タープテント」の2種類で構成され、祭りの広場を囲い込みました。
弊社は、本プロジェクトにおいて、施工協力の一端を担うとともに、特に膜構造の構造設計を担当いたしました(担当:山口健太)。
地産の割竹を用いて張力を導入したテント膜は、立体裁断により製作され。膜の固定においては、「つな木」のボルト穴を利用し、簡便に取り外し可能なディテールを開発することで、リバーシブルデザインの実現に貢献しています。
環境に配慮した仮設建築のあり方を示す重要な事例として、ぜひ下記記事をご覧ください。
【掲載記事】 [九州大学岩元真明研究室による、熊本・南小国町の「新嘗祭のテント」。豊作を願う祭の為の一日限りの建築。資源循環と再利用の徹底を求め、“製材所から借りた角材”を主要材とし“木材用クランプ”で結合して膜屋根を張る建築を考案。釘打も不要で安全かつ短期間での施工と解体も実現 |
View