2025.11.06
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ファブリックファサードは、欧州を中心に世界的に普及が広がっている建物外壁として膜材を設置する外装工法です。 主に、メッシュ状の膜材を用いて建物に立体的なデザインと日射遮蔽などの機能性を付与することを目的としています。 既存外壁の外側に設置される場合は二重外皮(ダブルスキン)と呼ばれ、 光や風、視線を調整することが可能とされています。


メッシュ状の高強度膜材を外層に用い、 既存の外壁の外側に型材で固定されることが多く、 膜と外壁の間に通気層(キャビティ)が形成されます。 通気層は熱負荷の低減など、環境性能の向上を目的に設計されます。

ファブリックファサードには高性能繊維素材をベースとした膜材料が用いられます。ポリエステル繊維またはガラス繊維(Glass Fiber Fabric)を基布(ベースクロス)とし、 その表面にPVC(ポリ塩化ビニル)またはPTFE(四フッ化エチレン樹脂)をコーティングすることで、 耐候性・防汚性・耐火性・寸法安定性を高めることを可能とします。

ファブリックファサードにはFTIの国際特許システムであるSolar Skinなどの専用型材(テンションシステム)が用いられます。 専用型材によるシステム化により、構造の収まりが標準化され、適切な張力を導入することで、膜材の安定性と長寿命化を実現します。

日中は外部からの視線を遮るために用いられます。 建物内部からの視認性は確保されます。

直射日光によるグレアをメッシュの開口で分散、軽減します。 屋内に侵入する紫外線をカットする機能があります。 自然で均質な光を透過させ、快適な空間を創出します。

日射を遮蔽し、建物内部の温度上昇を防ぐ機能があります。 夏場の冷房負荷を軽減するために用いられます。 遮熱性能の試験も実施され体感温度を5度下げるという結果も出ています。

原材料が軽量なため、既存建屋への負担が少ないです。 建て替えを行わずに外装を一新するために用いられます。 膜素材の柔軟性により、自由な形状や曲面造形が可能です。
要望·課題:
視覚的透過率と居住者の快適性の最良のバランスの成立。
SOLUTION:
使用されたセルジュ·フェラーリ製FT381は、外部への視覚を確保しながらも、室内への紫外線の透過率を72%カット。学生の快適さのために優れた性能を発揮している。
FTIシステム:Aero W
設計:Richard Murgas, Martin Lepej, Lukas Cesnak
製造:Kontis

3次元や曲面を活かした視覚的インパクトを創出します。 外からの印象と内からの見え方には違いがあります。 夜間は内部から漏れる光によるライティング演出が可能です。 欧州ではオフィスビルや公共施設で導入が進んでいます。
要望・課題:
既存の漆喰オーニングの水害と構造上の問題に対処するため、全面的な外装改修工事を限られた予算の中で実施する必要があった。
SOLUTION:
旅行した「フローティング·スキン」は、患者のプライバシーを守り、日射熱の上昇を抑え、室内のまぶしさを最小限に抑えている。また、従来の金属メッシュの代わりに引張メッシュを使用することで、大幅なコスト削減と構造システムの軽量化を実現。ファサードは、製造に必要なエネルギーが少なく、100%リサイクル可能な材料で構成されているため、環境負荷の低減も後押ししている。
FTIシステム:Aero S
設計:Michael W.Folonis Architects
製造:FlexFacades

既存建築の改修(リノベーション)用途としても活用されています。
要望・課題:
内部からの視認性確保、西日のグレア(まぶしさ)対策。
SOLUTION:
内部からの視認性は損なわず、日中は外部からの視線を遮るにとでプライバシーを保護。グレアは、メッシュ膜の開口により分散、軽減している。
FTIシステム:Aero A
設計·管理:(株)山下設計
建設会社:(株)銭高組
製造:山口産業(株)(FTI社)
撮影:Hiromasa Otsuka Overhaul Studio

国内でも商業施設や公共施設での導入事例があります。
上記の説明により、ファブリックファサードの概要をご理解いただけたと考えます。
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