2025.05.21
課題:夏の暑さ、床の乾きの悪さ、冬の雪の堆積、段差や凸凹による事故の可能性、電気代
解決策:テント畜舎(膜構造畜舎)がの導入
効果:夏でも涼しい高い断熱性、優れた床の乾燥性、結露しにくい屋根構造、雪が滑り落ちる設計。育成環境が大幅に向上。
質問: この牛舎はどのような用途で使用されていますか?
回答: 使用していない既存の建屋を牛舎としてリニューアルした育成舎ですね!建替えではなく外装の変更を行い、使用していなかった建屋を牛舎へ改装していただきました。育成牛だと30頭くらい入ります。
質問: 現地の夏場の気温はどうですか?
回答: 大田市の夏って30℃は超えますね…ここは標高が280mでそんなに高くないので夏は暑いです。外は暑くても牛舎の中は涼しいですね!
ここを建ててもらってから熱がこもるようなら送風機も考えてたんですが、全然必要ないなと思ったので、付ける気はないですね。
質問: 今回建てられた牛舎はファンが付いていないですけど、既存の牛舎とテント牛舎と比較して暑さや床の乾き具合はいかがですか?
回答: 親牛が居る既存の牛舎にはファンを付けてますが、新しい山口産業のテント牛舎の方が圧倒的に涼しいし、床の乾きも早いですね!乾きがすごく良いので、(牛床)はもみ殻とかんなくずなんですけど、ほぼ交換ではなく、上足ししています。
質問: 照明は一応付いていますが、使用されますか?
回答: まだ2回くらいしか点けたことないですね。既存の壁をテントの固定張りと巻上げカーテンに変更し牛舎に解放感を出してもらったので、昼間はとても明るく照明がいらないです。出入口にはドアが無かったためジャバラカーテンを設置することで安全性も高まりました。
質問: 冬場の気温ってどのくらい下がりますか?
回答: やっぱりマイナス(氷点下)になってますよね。朝来たら水道が出ないとかありますね。そのとき(氷点下)でも屋根の結露が気になったことがないんですよね。ポタポタ落ちてるっていう経験も今までないですし!
質問: 雪が降った時はどんな感じですか?
回答: 建ててもらった時がちょうど雪シーズンだったんですけど、積もるというよりサラーっと流れて雨みたいに落ちていく感じですね。
既存の畜波とたんの大きい方の牛車は雪の時にかなり積もったままだったんですけど、それと比較した時にテント牛舎は積もってなかったですね!
質問:テント畜舎で気に入っているところはどこですか?
回答: まず明るさが全く違うのと、そして何よりも涼しい!本当に熱を通さないですし、そんなに天井が高くないのにほとんど熱がこもらないんです。軽量鉄骨でできてるから、壁がなくても全く心配がいりません。また昼間は明るく電気をつける必要がないので、電気代も節約できます。
年齢的にも終いごとを考えた時に、テント畜舎の方が産廃量も少なく安く済みます。材料を持ってきて2、3日で立ち上がるので、建設期間が大幅に短縮されるところが魅力だと思います。新たに始める以外は牛がいる状態で牛舎建てるとなると、何日もかけて工事やってたら牛のストレスがたまって大変なことになる、なのでみんな今このテント畜舎に注目しようとなってます。
質問:テント畜舎は今後広まっていくと思いますか?
回答: 牛飼い的にはこれがもっと広まったらいいなと思います。これだけ明るいと事故を防ぎやすいんですよね。あと釘が少ないっていうのもいいですね。
昔の牛舎を引き継いでいるので、どうしても段差が多かったり凸凹なっていたりするんですが、出来るだけ段差や凸凹がない方が牛の事故は少ないんで、これ(テント畜舎)がもっと流行ったらいいなと思います!
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