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【出展報告】ミラノサローネ「サローネ・サテリテ2026」にて、可動空間プロダクト『SUKERU』を世界初公開

ニュース|2026.05.12

山口産業株式会社は、2026年4月21日(火)から26日(日)までイタリア・ミラノで開催された世界最大級のデザイン展示会「ミラノサローネ国際家具見本市」の併催展示、「SaloneSatellite(サローネ・サテリテ)」に初出展いたしました。

会期中、当社のブースへ足を運んでいただいた世界各国のデザイナー、建築家、メディア関係者の皆様に心より御礼申し上げます。

■ 展示プロダクト:『SUKERU(スケル)』

今回世界初公開となった『SUKERU』は、日本の伝統的な「扇子」の構造原理に着想を得た、軽量で折りたたみ可能な可動空間プロダクト(マイクロアーキテクチャ)です。 半透明の膜素材を通して柔らかな光が差し込み、内と外の境界を「柔らかく仕切る」ことで、休憩や瞑想、ワークスペースなど、多様な「居方」を提案しました。

■ イタリア・ミラノ現地での反響

周囲に静止した家具展示が多い中、SUKERUが扇子のように滑らかに開閉する「動き」は、多くの来場者の注目を集めました。

素材の転用への驚き: 通常はヨットのカバーや建築外装など過酷な屋外環境で使われる高機能膜材を、洗練された室内インテリアとして活用している点に、多くの専門家から高い関心が寄せられました。

和の空間演出: 佐賀の「鍋島絣」や「畳」を配置し、あえて靴を脱いで上がる日本的なブース演出は、現地メディアや来場者から「非常に珍しく、かつ親密な空間体験」として評価されました。

多様な活用アイデア: 建築家やバイヤーからは「キャンプやアウトドアでの利用」「ホテルのスパや瞑想空間への導入」など、具体的な活用シーンの提案が多く飛び交いました。

■ 「意匠の翻訳者」としての技術的挑戦

本プロジェクトは、デザイナー(Valentina Maria Vasile氏 / 株式会社リ・パブリック)のビジョンを、山口産業の膜技術と佐賀の家具メーカー・レグナテック株式会社の木工技術によって具現化した共同開発プロジェクトです。 当社は「意匠の翻訳者(Translators of Design)」として、以下の技術的課題に挑みました。

シームレスな融合: ビスや金物を一切見せず、膜と木製フレームの融合を実現。

高度な3D設計: アーチ状に広がる複雑な形状において膜がだぶつかないよう、3DCADを用いて膜1枚1枚をすべて異なるサイズで精密に設計し、「立体裁断」を施しました。

■ 今後の展望:最前線に膜を張る

今回の出展は、山口産業が培ってきた膜構造の技術を、従来の「産業用テント」の枠を超え、世界水準の「ライフスタイル・インテリア」領域へと拡張する大きな一歩となりました。

展示した『SUKERU』は今後、地元佐賀への還元として佐賀県産業技術学院への移設を予定しております。私たちはこれからも「最前線に膜を張る」というパーパスのもと、異業種との共創を通じて膜構造の新たな価値を創造し、未来を包み続けてまいります。


本プロジェクトの共同開発パートナー:

企画・コンセプト設計支援: 株式会社リ・パブリック

木製フレーム製作: レグナテック株式会社

膜構造エンジニアリング・製造: 山口産業株式会社

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