2025.01.30
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テント倉庫は、コストを抑えつつ多用途に活用できる建築物です。しかし、いざテント倉庫を導入しようと思ったとき、「中古のほうが価格を抑えられる?」「新品と中古では価格や性能にどのような違いがある?」といった悩みがつきものです。
そこで本記事では、テント倉庫の価格相場を詳しく解説。テント倉庫メーカーの視点で、新品と中古それぞれのメリット・デメリットを比較します。コストパフォーマンスを重視した選び方のポイントも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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一般的にテント倉庫とは「鉄骨の骨組みをシート状の膜で覆い、屋根や壁にした建築物」です。シート倉庫やテントハウスとも呼ばれ、従来の建築工法よりも簡単な手順で設置できるため、物流や農業、工業など幅広い分野で活用されています。
使用用途は「物の保管」に限定されますが、コスト削減や工期短縮が可能な点は、テント倉庫の大きな特徴です。
テント倉庫の設置基準は「国土交通省告示第667号」で細かく設定されています。この667号は「国土交通省告示第666号」より定められていた「テント倉庫を含む膜構造建築物」の設置基準を、よりテント倉庫を柔軟に建築できるよう緩和措置を取ったものです。
「テント倉庫は不安」という声もありますが、現在では基準が整い、安全性を確保した上で設置しやすい建物となっています。ただし、建築には一般的な建物と同じように「建築確認申請」が必要です。
テント倉庫を入手する方法には「新品」「中古」「レンタル」の3つがあります。テント倉庫を導入しようと思ったとき、これらの3つから「どれを選べばいいのか?」と悩む方は多いのではないでしょうか。ここからは「新品」と「中古」に焦点をあて、テントの選び方などを詳しく解説します。
また、新品の中にはテント倉庫の形状や大きさ、オプションなどをカスタマイズできる「自由設計テント」と、決まった型の中からサイズを選ぶ「規格化テント」があります。
テント倉庫の価格は、
などで異なります。ここでは新品のテント倉庫の参考価格と、中古のテント倉庫の参考価格をご紹介します。
サイズ | 防炎生地使用の場合 |
(W)10m×(L)18m×(H)5m
面積180㎡/坪数約54坪 |
¥4,496,400
(@24,980円/㎡) |
(W)15m×(L)21m×(H)5m
面積315㎡/坪数約95坪 |
¥6,431,040
(@20,416円/㎡) |
(W)20m×(L)24m×(H)5m
面積480㎡/坪数約145坪 |
¥9,190,080
(@19,146円/㎡) |
※基礎やオプション設備品含まず
サイズ | 価格 | 使用期間 |
(W)10m×(L)15m×(H)4.9m
面積150㎡/坪数約45坪 |
¥1,500,000
(@10,000円/㎡) |
約3カ月 |
(W)12m×(L)28m×(H)5m
面積336㎡/坪数約102坪 |
¥4,400,000
(@13,095円/㎡) |
約1年10カ月 |
(W)20m×(L)24m×(H)5m
面積420㎡/坪数約127坪 |
¥4,900,000
(@11,667円/㎡) |
約5年 |
※施工費を含まず
※上記は市場相場に基づいた参考価格
※山口産業でも在庫があれば対応可能
中古のテント倉庫は、新品よりも安価です。ただし、価格は使用期間や状態によって大きく異なります。また、テント倉庫の耐久性や使用期間を考えると「一時的な利用しかできない」ものも存在します。
そのため、中古か新品のどちらを選ぶべきか迷った場合は、「どのように使うのか(使用用途)」と「どれくらいの期間使うのか(想定する使用期間)」を明確にすることが重要です。これを基準にすれば、テント倉庫は最適な選択がしやすくなります。
新品と中古のテント倉庫を比較したとき、どのようなメリットとデメリットがあるのかを見ていきましょう。
新品のテントは新しいために最新の技術を取り入れており、汚れや劣化の心配を建築前にする必要がないメリットがあります。一方で、設置に時間とコストがかかる点はデメリットです。詳しく以下の特徴を見ていきましょう。
新品のテント倉庫には、最新の技術を取り入れた高性能な製品を選べるという大きなメリットがあります。また、用途や設置環境に合わせて自由にカスタマイズできるため、「限られたスペースにテント倉庫を建てたい」「保管する物の品質を重視している」などのニーズにぴったり合った倉庫が設置可能です。
新品のテント倉庫は、「品質やサービスを重視する方」「長期的に使用する予定のある方」には大きなメリットがあるといえます。
新品のテント倉庫は、価格が高くなるため、コスト面でデメリットを感じやすいかもしれません。また、受注生産の場合は設置までに時間がかかるため、急いで利用したい場合には不向きでしょう。さらに、登場したばかりの新製品では、長期的な使用感や耐久性に関する前例がなく、実績や口コミが確認しづらい場合もあります。
そのため、新品のテント倉庫を選ぶ際は予算や納期、製品の信頼性を十分に考えておく必要があります。
中古のテント倉庫は設置費用を抑えたい方、すぐに利用したい方にとってはメリットを感じやすいかもしれません。一方で経年劣化が生じたものもあるため、テント倉庫の特徴やランニングコスト面からも考慮が必要です。中古のテント倉庫のメリットとデメリットを見てみましょう。
中古のテント倉庫は、価格が安くコストを抑えられるのが大きなメリットです。また、在庫があればすぐに入手できるため、素材を取り寄せる必要がある新品と比べると、早く設置が完了します。
再利用という形で環境への負荷を軽減できるため、エコの観点からもメリットを感じるでしょう。中古のテント倉庫は、コスト重視や短期間での利用を検討している方におすすめです。
中古のテント倉庫は、経年劣化が避けられず傷や汚れの程度が商品によって異なるため、状態にばらつきがあります。また、メーカー保証やアフターサービスが限定的であることが多く、購入後のトラブル対応に不安が残ることも懸念点です。
中古品は基本的に在庫状況に左右されるため、必要なタイミングで希望の仕様のものが手に入らない可能性もあります。このため、中古のテント倉庫は、「購入前に状態を十分確認すること」がかなり重要です。
新品と中古のテント倉庫は、一概に「どちらがいい」とは言い切れません。テント倉庫の使用用途やすぐに必要かどうか、設置場所によっても選び方が変わるからです。
そこで、ここからはテント倉庫の特徴を押さえつつ、新品のテント倉庫がおすすめの人と中古のテント倉庫がおすすめの人の特徴を解説します。
テント倉庫の導入を検討する際は、ぜひ参考にしてください。
新品のテント倉庫は、高い性能や衛生管理が求められる用途、カスタマイズの必要性がある場合におすすめの選択肢です。また、長期的な使用を予定している方にとっては、高い耐久性やアフターサービスの充実度が魅力に感じるかもしれません。
新品だからこそ用途や条件に応じた柔軟な対応が可能なため、こだわりを持った倉庫選びをしたい方におすすめです。
中古のテント倉庫は、低コストで購入できるため、費用を抑えたい人や短期的な使用を予定している方におすすめです。また、補助用倉庫や緊急用の倉庫など、一時的な目的での利用にも適しています。
再利用を通じて環境負荷を軽減できるため、環境に配慮した企業経営を重視する方にもおすすめです。一方で中古ならではの注意点もあるため、用途や目的に応じて賢く活用しましょう。
テント倉庫は、新品と中古それぞれにメリット・デメリットがあります。新品は最新技術が施されている点や自由なカスタマイズ、アフターサービスが魅力ですが、価格が高い点がネックです。一方で中古は低コストで購入可能ですが、劣化や保証面での注意が必要となります。テント倉庫を選ぶ際には、使用用途や期間、予算に応じて最適な選択をすることが大切です。
山口産業では、本記事で取り上げた中古、新品両方のテント倉庫の取り扱いがあります。レンタルテント倉庫にも対応できるため、ぜひお気軽にご相談ください。
入手の方法が多数あるために悩んでしまいがちなテント倉庫選び。山口産業ではテント倉庫メーカーとして培った専門知識と豊富な実績をもとに、お客様の疑問や不安を丁寧に解消し、最適なご提案をいたします。
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