ニュース|2023.03.08
鹿児島県薩摩川内市が推進する『Satsuma Future Commons』の研究開発プロジェクト【竹建築-住環境のサーキュラーデザイン】に山口産業が協力企業として参画させていただきました。
『Satsuma Future Commons』とは、鹿児島県薩摩川内 (さつませんだい) 市が先端テクノロジーを活用した循環経済産業都市の実現を目指す拠点です。未来の都市モデルと実践を、国際的な連携を通じて生み出すことを目的とされています。
『Satsuma Future Commons』WEBページ
https://kigyo-satsumasendai.jp/sfc/#about
【竹建築-住環境のサーキュラーデザイン】
チーム|九大芸工・岩元正明研究室、荒木美香構造設計事務所
協力|株式会社 山口産業(2022年度)
Satsuma Future Commonsでは循環する未来の『衣食住』をテーマにそれらを支えるテクノロジー、基礎インフラに関わる研究開発を推進し、実証が進められています。住のプロジェクトである竹建築と膜構造が親和性が高いのではという発想から、推進チームである九州大学芸術工学部・岩元正明研究室、Satsuma Future Commonsの企画運営を担う株式会社リ・パブリックとの意見交換を実施。山口産業も同プロジェクトにアドバイザリーとして参画させていただくことになりました。
国内最大の竹林面積を有する鹿児島県で、循環方かつリジェネラティブな(自然を再生させる)竹建築とそのシステムデザインを研究開発する同プロジェクトでは、 2021 年から研究開発を推進。鹿児島県は歴史的にも竹との関わりが深い土地で、近代以降その画期的な活用方法が模索され続けてきました。
プロジェクトでは地域にある既存のインフラ(管理・防虫・加工など)をリサーチし、社会・産業面から情を理解するとともに、竹の素材的特性や他技術との応用など、試作とデータ収集を繰り返し、産官学が連携しさらに研究開発を進められています。
山口産業参画以降は、竹の構造的な実験に加え、機能面と意匠面での検討・試作を実施。プロジェクトでは将来的には常設建築へのチャレンジや、畜舎など人以外のための構造物への応用も検討し、生態系に寄り添う未来の住環境と美しい風景をデザインしていくことが検討されています。
2022年8月:薩摩川内市視察・竹テントアイディアソン
薩摩川内市の視察を経て、九州大学芸術工学部・岩元正明研究室、関西学院大学荒木美香研究室、リ・パブリックとの竹テントアイディアソンに参加。学生達を中心に様々な竹×テントのアイディアが生まれました。
2022年11月;竹のパビリオン施工
学生達から生まれたアイディアを基にした竹建築『竹のパビリオン』のアドバイザリーとして参加。
施工は九州大学大橋キャンパス側の那珂川河川敷に学生たちを中心に実施。
完成した竹のパビリオンは、子ども居酒屋やワークショップスペースとして活用されました。
2022年3月:竹建築プロジェクト成果物展示
『Satsuma Future Commons』の思考と実践の数々を紹介する「土着のサーキュラーデザイン展 — 未来の衣食住をつくる — 」にて、
竹建築プロジェクトのこれまでの経緯や竹のパビリオン等の成果物が展示されています。
https://satsumafuturecommons.medium.com/dochakuno-design-exhibition-3bb17b663f76
日時:2023年3月5日(日)~3月12日(日)
場所:RE:STORE(鹿児島県薩摩川内市東向田町7−25 高味ビル 1F)
…RE:STORE(レストア)は株式会社リ・パブリックが運営する、まちのサーキュラー拠点。 鹿児島県薩摩川内市を拠点に、ローカル(地域)から始まるサーキュラーなライフスタイルを考え、デザインする市民参加型拠点。
山口産業では社会課題に挑戦するプロジェクト「MEMBRANE LAB.(メンブレンラボ)」を推進しています。
【MEMBRANE LAB. 公式ページ】 https://membry.jp/membrane-lab/
今回の『Satsuma Future Commons』への参画は、山口産業が目指す社会課題解決を加速させるサーキュラーエコノミー(循環経済)に向けた取組みの大きな一歩となりました。
山口産業は、今後も膜構造のサスティナブルな可能性の追求による新たな価値創造を目指していきます。
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