テント倉庫の耐用年数
一般建築物に比べて低コスト且つ短期間で施工可能なテント倉庫。
テント倉庫は何年持つのか、何年でメンテナンスが必要なのか、よくご質問いただきます。
一般建築物と同様に、テント倉庫も定期的なメンテナンスや修繕は必要となります。
こちらのページではテント倉庫の耐用年数や劣化の目安について解説します。
山口産業では計画によって最適な膜材・仕様をご提案させて頂きますのでお気軽にご相談ください。
一般的なテント倉庫の耐用年数は10年~15年
テント倉庫の
耐用年数の【基準】とは?
建築物の耐用年数の基準として、減価償却資産(事業用の資産で購入価額が1単位当たり10万円以上の耐久性のある資産)があげられます。
※国税庁
耐用年数 基準表(建物/建物附属設備)
テント倉庫は、上記基準表の【金属造のもの】➡【工場用・倉庫用のもの(一般用)】に該当し、
【骨格材の肉厚が4㎜を超える】ものがほとんどですので、耐用年数は31年となります。
しかし、減価償却資産の基準を実際のテント倉庫の耐用年数の基準とすることはできません。
理由としては、テント倉庫は骨組みとなる【鉄骨】と屋根や壁に使用される【テント膜】で耐用年数が異なるからです。
テント倉庫の鉄骨の耐用年数の目安は、30~40年と言われています。鉄骨はテントの骨組みを構成する素材のため、鉄骨に寿命が来た場合は建て直しが必要です。
テント倉庫の屋根や壁の役割をするテント膜は、素材により耐久性が異なりますが、テント膜に破れや劣化が生じるタイミングは、10~15年です。テント膜は鉄骨と違い、新しく張り替えればテント倉庫を使い続けることができます。
つまり、テント倉庫の耐用年数の【基準】は、テント膜の劣化を基準とする場合は10年~15年、鉄骨の劣化を基準とする場合は30年~40年となります。
劣化の進行を防ぐには、定期的な検査とメンテナンスが重要です。
検査やメンテナンスにはコストや手間が発生しますが、長期的なコストダウンにつながります。
また、劣化の大きな要因となるのがテント倉庫の【立地や周辺環境】です。
環境に左右される
テント倉庫の耐用年数
テント倉庫は立地や周辺環境により耐用年数が左右されます。
気象環境として、台風や積雪の影響が大きい地域では、そのほかの地域より破損する可能性が高く、劣化の進行も早いです。
また、日当たりなど立地によりテント膜や鉄骨の耐用年数を短くすることも多く、早いタイミングでメンテナンスや修繕が必要となる場合もあります。
■劣化の進行が速い立地
①自然災害が多い
台風・積雪などの自然災害が多い環境では、破損の可能性が高いだけでなく、テント膜の摩耗も早くなります。必然的に、自然災害リスクが多い地域にテント倉庫を建てる場合は、こまめに検査やメンテナンスを行うことが必要となります。
②日当たりが良い
テント膜の劣化の大きな要因は紫外線です。日当たりの良い立地は、必然的に日照時間が長く、紫外線に晒される時間も長くなり、膜材の劣化が早くなります。
③潮風が吹く
沿岸部に多い潮風は、膜材や鉄骨に大きな影響を与え経年劣化の進行を早めます。錆やすい鉄骨は特に注意が必要です。
テント膜や鉄骨のなかには、風や雪に強い機能性を持つものもありますので、環境によって適切な資材を選択することも重要です。
山口産業では、豊富な経験から地域や環境によって適切な資材を提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
テント倉庫のバリエーション
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自由設計テント倉庫
オーダーメイドで変形形状や出入口のオプション等、幅広い要望に対応。
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規格化テント倉庫
数m 間隔で規格化することで、自由設計以上の低コスト・短納期を実現。
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レンタルテント倉庫
必要な期間だけ設置し、設置費・維持費を抑えることが可能。
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コンビネーション膜構造
膜素材と異素材を組み合わせることで、品質や機能性をより高いものに仕上げる。
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スライド式
風雨に強いテント屋根がスライド移動し、荷捌きや塗装に適した作業空間に。
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伸縮式
収容物の量や大きさに合わせて、自由自在に広さが変わるテント倉庫。
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上屋
製造業・運輸業・農林水産業などの作業現場に最適なスペースを確保する上屋。
高いクオリティーを保つための技術と一貫体制
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設計
一級建築士による安心の構造設計で建築確認申請も自社で対応可能。豊富な実績・ノウハウを持つエンジニアが基本設計、構造設計から生産設計まで一貫して行うことにより、高い品質を確保します。
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製造
国土交通大臣認定鉄骨製作工場Mグレード・ISO9001を取得した認定工場で日々品質向上に努めています。長年にわたり培った技術とノウハウを活かし、全国に4箇所ある自社工場でお客様のご要望に合わせた仕様に対応いたします。
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施工
豊富な実績、ノウハウを持ったプロフェッショナルチームが迅速な施工を提供。各地に拠点がある為、全国への対応が可能です。その為、新築だけでなくアフターメンテナンスも迅速な対応を行うことができます。
山口産業は、膜構造で社会課題や
企業課題に挑み、提案する会社です。
1972 年にテントシートの縫製工場として創業した山口産業は、わずか3
年後には自社でフレーム製造も行うようになり、
今ではさまざまな膜構造の製造に取り組んでいます。
これまで長く「膜で街を未来を華やかに」をスローガンに掲げ、世の中の人々に、
そして何よりお客様に喜んでいただけるモノづくりに励んできました。
そしてこれからも広い視野と柔軟な発想を持ち続け、私たちが目指してきた「納得の空間づくり」に加えて、
もっと世の中の役に立ち、新しい未来を築く膜構造を生み出していきたいと思います。
私たち山口産業に「できない」という言葉はありません。
持てる技術と積み重ねてきた経験を武器に、設計・製造・施工のプロフェッショナルがチームとなり、
新たなVision「WRAP
THE FUTURE」を実現していきます。
あらゆる課題に応えていく、
山口産業の3つの事業。
- FOR INDUSTRY
- ~より効率的に柔軟に、企業課題を解決する~
産業用のテント倉庫や伸縮式テント、スライド式テントなどをオーダーメイドでカタチにしていく山口産業の基幹事業。短納期・低コスト・高品質など、膜材を使用するメリットを最大限に活かし、クライアントの要望に応えます。
- FOR PUBLIC
- ~快適性と安全性を追求し、ユーザー課題を解決する~
柔軟かつ強靭な膜材を自由に設計することで、シェードセイルや膜天井、遊具など、機能的な膜構造物を幅広く開発・製造。快適な街づくりを目指し、公共空間にデザイン性やエンターテイメント性を演出していきます。
- MEMBRANE LAB.
- ~新しい未来を築き、社会課題を解決する~
自社で培ってきた技術と経験に異業種の知見を掛け合わせることで、これからの膜構造の可能性を追求しています。ここで生まれた新しいアイデアから、日本や世界が直面している様々な社会課題を解決していくことが目的です。
お客様の声
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【可燃物収納テント倉庫新築工事】
大変丁寧にご対応頂きました。 小修正、調整対応も迅速に行って頂き、何の不安もありませんでした。 建築条件など制限があり困っている中で親身になってご提案頂き本当に感謝しております。
大阪府 電気・電子機械器具製造業 ご担当者様 -
【金属加工品置き場テント】
製作品が増え金属加工品の置き場所が無くなりつつあり、早期に置き場の確保が必要となっていました。 寒冷地であり、雪や氷の影響を受け各部の破損の恐れがあったため、寒冷地仕様に柔軟に対応いただきました。 早期で安価のものを求めていた為、出来るだけ不必要なものを除き最低限の建具のみに絞って設計いただきました。 施工が早く本当に助かりました。
福島県 板金部品・機構部品製造業 ご担当者様 -
【製品保管用テント倉庫】
予算内でコストパフォーマンスの高い製品保管用の倉庫を設置したいと相談させて頂きました。 700㎡以上の広さがあり、平米単価での建築費用が高額になりそうなところを、規格化したサイズを組み合わせる手法を採用いただきコストダウンをしていただきました。 当初の予算内での仕上がり具合に予想以上の出来栄えになりました。
某所 肥料製造メーカー ご担当者様 -
【造船所内伸縮式テント】
使用していた移動式倉庫の老朽化のため、新たに立て直す必要がありご相談させていただきました。 現鉄骨造の移動式建築物であり、重量があり移動するのに時間がかかる点や、作業のしやすさ等を考慮してほしいと要望を出させていただきました。 既存の移動式の倉庫では一度倉庫を移動させて、物資の搬入出を行い、搬入出後にまた移動式倉庫を戻すという作業が発生していました。 重量のある鉄骨造の倉庫では移動に時間がかかるという課題を、鉄骨造よりも重量の軽いテント倉庫で解決できるとご提案をいただきました。 さらに、それだけでは従来と変わらないため、さらに踏み込んでの作業内容の把握を行わせていただき、倉庫を移動させるのではなく、伸縮させる事で搬入出作業を行う事ができるとご提案頂きました。 今回、動線等を細かく打合せいただき、既設建物との間隔、配置スペース等を考慮して設計いただいています。 各倉庫を別々に移動する事ができ、状況に応じて移動及び伸縮させる事で搬入出の幅が従来よりかなり広がり、大変満足しています。
福島県 板金部品・機構部品製造業 ご担当者様
よくあるご質問
- 膜構造建築物のメリットは何ですか?
- 膜構造建築物は「軽い」「柔らかい」「強い」という大きなメリットに加え、美しく軽快な空間を創り出すことが可能です。またシンプルな構造かつ軽量な素材構成であるため、計画におけるトータルコストの削減につながります。また、膜の高い透光性は日中に外部の光を取り込むため、照明器具等によるランニングコスト削減にもつながります。
- テント倉庫に消防設備は必要ですか?
- ある一定の規模を超えると、自動火災報知設備・消火設備( 消火栓等) が必要です。
- テント倉庫をレンタルすることはできますか?
- はい、可能です。設営から撤収まで弊社で行います。詳しくは、お問い合わせください。
- 確認申請は必要ですか?手続き期間はどれぐらいですか?
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建築物ですので、建築確認申請などの手続きが必要になります。
規模にもよりますが確認申請の審査期間はおおむね1 ヶ月~1 ヶ月半を要します。
また、確認申請以外の許可を要する場合は別途日数を要します。
- どこでも建てられますか?
- 計画地や建物の規模により制限があります。
- 発注からの納期は?
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確認申請がおりてから、製作に1 ヶ月、設置に1 週間程度です。
(500㎡程度のテント倉庫の場合)
- テント生地の種類は?サンプルはもらえますか?
-
用途に応じて、断熱シート( 内張)、遮熱シート、防汚シート、
結露防止シート( 内張)などの様々な種類があります。
サンプルはA4サイズにカットしたものを無償でご提供しております。
- 何年ぐらい持つのですか?
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テント倉庫用の膜材で約10年~ 15 年。耐久性の高い膜材で30 年以上です。
フレームはそのままで、膜のみ張り替えることも可能です。
- 危険な物の保管は可能ですか?
- 可燃物収納は可能です。種類や保管容量の制限がありますので、危険物についてはご相談ください。
- 別の用途での建築も可能ですか?
- 可能です( 駐車場・通路・作業をする所)。倉庫以外の場合は666 号告示に適合した設計を行います。案件/ 場合によって異なりますので、ご相談ください。
- 照明の設置は必要ですか?
- 自社オリジナル膜材(SIKI62) の白は透光率15.5% あり、屋根に白の膜材を使用すれば、昼間の照明は不要となります。当社テント倉庫のフレームは、照明を取り付けるための角パイプが定位置に入っているため、夜間照明の器具( 蛍光灯・投光器等)を容易に取り付ける事が出来ます。
- 基礎無しで設置可能ですか?
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基本的に基礎は必要です。
工事用仮設で基礎を設置出来ない場合はご相談ください。
- 清掃(メンテナンス) 方法は?
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専用洗浄剤か中性洗剤で清掃して下さい。
高圧洗浄機で洗浄される場合は、ご相談下さい。
- 張替の費用はいくらぐらいかかりますか?
- 建設費用の30%前後かかります。
- 台風や大雪は大丈夫ですか?
- はい。自治体により決められた基準を元に構造計算を行い、耐風性や耐雪性を確保しています。
- 山口産業はどんなエリアまで対応できますか?
- 日本全国で対応可能です。
- 積雪・台風に対しての安全性に問題はありませんか?
- 問題ありません。全国の基準に準じた設計が可能です。